北九州発の終活情報誌
「もしもの広場」
お寺のことをよく聞かれます
私どもが行う事前相談の中で「お寺のことに関する悩み」が多くあります。
お寺へのお布施の金額に関して、宗派による違い、地域や地方での違いなどをご存じない方、女性の方で「主人の葬儀を実家のお寺に依頼したいが駄目なのか?」と言った質問もあります。
相談の中で「葬儀に来る僧侶の人数でお布施の金額が異なる」・「葬儀後の法要でもお布施が必要」といったことを説明すると驚かれる方もたくさんいます。 お布施の金額だけではなく「お寺との付き合いが始まる」ということに驚かれている様子です。
お寺に関する悩みや質問というのは、突き詰めて考えると「お寺が普段の生活から遠い存在になっていて、存在意義を見出せないこと」に帰着するように思います。 「遠い存在」であったお寺が葬儀をきっかけに身近なものとなることに関わる悩みだと言えばいいのでしょうか。 葬儀のことを相談に来ている訳ですから、葬儀後のことまで考える余裕はなかったのでしょう。
しかし、葬儀が終わればすぐに出てくることですから、このような点も気に掛けておく必要があります。
お寺に関わる悩みや質問への正解は一つではありません。 それぞれの家庭の事情や相談相手が葬儀社なのか僧侶なのかによっても答えは異なってくるはずです。
お寺との関係は葬儀のことだけではありません。 葬儀以外のこと、葬儀後のことを含めて寺院とのお付き合いを事前に考えておかれるのが良いと思います。