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  4. お墓について考えていますか?/北九州遠賀葬祭業協同組合発刊「もしもの広場VOL.16」より

北九州発の終活情報誌
「もしもの広場」

お墓について考えていますか?

 私たちの住む日本は、平均寿命が八十歳、健康寿命が七十歳を超える超高齢化社会になっています。
これを背景の一つとして元気で時間的に余裕のあるうちに「逝き方」やその準備を行う終活がトレンドとして根付きつつあります。現に都市部では「就活セミナー」と銘打った講座にかなりの人数の参加者があります。そうした終活の中で相談が多いのは「お墓」に関することです。
そこで今号ではお墓について考察していきます。

【自分のお墓や埋葬方法についての準備は?】
70代では過半数が「すでに考えており、準備している」。
40代では、過半数が「考えたことはあるが、まだ準備していない」。

 最近の終活相談の中でのお墓に関するものは、大きく分けて二つあります。
一つ目は、散骨葬や樹木葬や手元供養(遺骨をペンダントやアクセサリーに納める。遺骨でそれらを創る)のように、従来とは異なり 「お墓に入らない(納骨しない)供養方法」に関する相談。
二つ目は、「永代供養(永代墓)や墓じまい」に関するものです。なぜ、こうした相談が増えたのでしょうか。
第一生命経済研究所の調査によると、自分の墓や埋葬方法についての準備状況は40代では、12.7%が「すでに考えており準備しているか、家族などに意思を伝えている」で、これは50代、60代と年齢層が上がるにつれてその割合が増加し、70代では57.2%と過半数が準備等をしていることが分かります。
また、「考えたことはあるが、まだ準備はしていない」人は40代でも51.9%で、年齢層を問わず過半数の人が自分の墓について「考えたことぐらいはある」ということが分かります。

【先祖の墓を守るのは子孫の義務か?】
「先祖の墓を守ることは子孫の義務である」考えには75%が肯定的。
しかし、男女差は大きく、女性は男性に比べ積極的に肯定派が少ない。

 次に、「先祖のお墓を守る」ということについてみていきます。
先ほどと同じ調査で「先祖の墓を守り供養すのは子孫の義務である」という考えに肯定的な人は75.7%で否定的な人の8.1%を大きく上回りました。
ただし性別で分けると男性の積極的な肯定派は49.6%に対しは、女性の肯定派は29.9%しかおらず20ポイント近くの開きがあり男女で意識が大きく違うことが良く分かります。
特に女性の側は「死んでまで夫の家の墓には入りたくない」といった声も現れています。
「先祖の墓を守る」ことを必ずしも肯定しない人の中から新たな方法としての「散骨・樹木葬・手元供養」という選択肢が生まれ、それについて知りたいという相談が出てきたということがこの調査から読み取れます。

【自分のお墓が無縁墓になる可能性は?】
4人に1人は「将来自分の墓が無縁墓になる」可能性を感じている。
また、子どもがいてもいなくても可能性を感じている人は多い。

更にこの調査では「自分の墓が無縁墓(誰も供養しない)」になる可能性についても尋ねています。
「自分の墓が将来、無縁墓になってしまうかもしれない」と考える人は24.6%で4人に1人はその可能性を感じています。子供がいない人が「無縁墓になる」と感じるのは当然といえば当然ですが、子供がいる人でも「無縁墓にはならない」と考えられる人は半数程度で、多くは無縁化を意識しているようです。
少子化が「永代供養(永代墓)」の相談を生み出す要因になっているといえます。さらに少子化の影響は「墓じまい」にも繋がっています。
例えば一人っ子同士の結婚によってそれぞれの先祖(家)の墓を守るのが難しく、「二つの家の墓を一つにできないか」、「どちらかの墓を更地に戻せないか」といった現実的な相談へと結びついているのです。
老後をいかに過ごすのかというライフデザインをさらに延長し、「自分はどのような終末期医療を受けるべきか」、「どのような葬送をするのか」といったことを主体的に行う終活を行う人が増えてきています。
これは少子高齢化、核家族化、医療の高度化がもたらした大きな変化です。しかし、終末期から死に関わる介護や看護、葬送・供養といったことは、絶対に本人独りではできないことです。これまでの日本社会では、家族や子供がそれを担ってきました。ですが家族のありようが変化し、「子供に頼りたくない・迷惑をかけたくない」とか「子供がいない」という状況が増えてきて、葬送に関して言えばそれらの意識が「散骨や永代供養」といった形になって現れてきているのです。
ですが、散骨や永代供養に関しても誰かに委託しなければならないのですから、終活で重要なことは、自分の考えや思いを「誰かに」伝えておくことなのです。

余談になりますが散骨や樹木葬・手元供養・永代供養などは以下のような問題点も指摘されています。
●散骨・・・遺骨が無くなってしまうため、以後どこでどのように供養・追悼すれば良いのか?
●樹木葬・・・交通の便の悪い場所に設置されていることが多く、遺族がそこを訪れるのが大変
●手元供養・・・手元供養の品を持っている人が亡くなった場合、次の世代はどうすれば良いのか?
●永代供養・・・永代とは半永久と意味ではなく期限があること。期限には法的な概念が無い。
「墓」のありようから考察した様々な問題点は一種の社会問題であり、あなたやあなたの家族だけで解決できないことも多々あるでしょう。 しかし、これらの問題点も含めて終活を単独ではなく「誰かと」共に考え進めていくことが重要なのだといえます。

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