北九州発の終活情報誌
「もしもの広場」
葬儀は昔と今では変化しているか?
また、どのような変化を感じているのか?
回答項目 | 内 容 | 回答数 | 比率 |
A | 変わった | 26 | 67% |
B | 変わらない | ||
C | わからない | 2 | 5% |
D | 過去のことを知らない | 9 | 23% |
E | 過去のことを忘れた | ||
未回答 | 2 | 5% | |
回答総数 | 39 |
葬祭業に関わる多くの者が葬儀の変化を感じています。
具体的な変化として寄せられた声で大多数を占めたのは「葬儀規模が小さくなった」というものです。 昔と比べご近所とのつながりが希薄になり近隣の方々の参列が減ったこと「家族だけで送りたい」という希望を受け、勤務先等の関係においては弔問を見合わせることが 多くなったことなどが考えられます。
さらに没年齢が上がることに伴って故人の生前のお付き合いが少なくなり友人・知人の参列が減っている。喪主自体も退職して いて付き合いが少なくなっているという事も理由でしょう。つまり、故人とのつながり・遺族とのつながりのある外部の方々の参列が少ない葬儀が増えているのです。
「お客様の宗教観の変化・宗教離れ」という変化を指摘した組合員もいます。「無宗教での葬儀を希望され葬儀の形式・形態が変わった」というもの。あるいは 「宗教者との付き合い方がわからない」といったこともあります。
以前なら宗教者をよく知る家族・親族や近所の方がいて、葬儀はもとよりそれ以後のことについても 助言してくれたものでした。前途の葬儀の縮小化にも関わって、そうした助言者が入らない葬儀になっているともいえます。
「うちは信心がないから、宗教と切離れ た生活になっている」とおっしゃるお客様も増えましたが仏壇や神棚などが家にあればそれだけでも日常生活と宗教はつながっている訳です。日々の生活の中でどのように 宗教と関わって生きていくのかが皆様にとっての課題かもしれません。
「葬儀社のサービスが過剰になってきている」という変化も挙げられました。「遺族の人たちが本来担うべき役割まで葬儀社が代行してしまっている」という点 「祭壇のデザインが結婚式のようになっている」など何のための葬儀なのか誰のための葬儀なのかという原点を見つめなおす必要がありそうです。
葬儀そのものの 変化以外にも事前相談など葬儀社とのつながりが早い時点から始まるようになったことやインターネットを使って葬儀社とのつながりができるようになったなどお客様と葬儀社との 接点が昔とは異なってきているという意見もありました。