初七日法要葬儀の流れ(北九州版)#5
初七日法要
火葬場から戻り遺骨を安置します
ここでは、火葬場で荼毘に付した後に再び葬儀斎場に戻ってから、繰り上げて執り行う初七日法要(または還骨回向)のケースについてご説明していきます。
- 火葬場から持ち帰った遺骨と遺影を祭壇に安置します。(骨箱を包んでいた白い風呂敷は取ります)以前は北九州地域の風習として、火葬場から戻ると玄関先で手桶の水で手を洗い、塩をかけるといったお清めの儀式がありましたが現在ではほとんど行なわれていません。
- 僧侶が到着するまでの間、しばし休憩を取りながら待機します。
僧侶に還骨回向・初七日法要(還骨回向)をお勤めいただきこないます
- 僧侶に読経をお勤めいただきます。
- 僧侶の指示に従い、喪主より順に全員が焼香します。
- この後、お説教・法話がおこなわれる場合があります。
- こ後日、改めて寺院へ出向いてお礼ができない場合は、終了後に僧侶の控え室にてお礼を述べて御布施を渡されるとよいでしょう。
精進落とし(精進揚げ)をおこないます
本来は、四十九日の忌明けにおこなわれるべきものですが、現在では、葬儀当日の繰り上げ初七日法要の後におこなわれることが一般的になっています。
喪主が、僧侶に対しここまでのお礼を述べ、上座の席へ案内します。
僧侶が、都合により会食を辞退された場合は御膳料をお包みするとよいでしょう。
会食の前には、喪主が挨拶をします。
無事に葬儀を終えたことへの感謝やお世話になった方へのお礼を述べます。
精進落としの参加者の人数を正確に把握することは困難ですので、料理は取り分け
ながら人数調整ができる鉢盛りスタイルで対応することがほとんどです。
また、近年では飲酒運転に対する意識の高まりからアルコール類は控え目に準備します。
自宅に帰ったら遺骨を安置します
- 僧侶斎場(葬儀場)から自宅に帰ったらすぐに遺骨を安置できるように後飾り段を事前に用意しておきます(葬儀社と設置の確認をします)
- 後飾り段に、遺骨と位牌を安置して遺影を飾ります(骨箱を包んでいた白布は取って安置します)
- 遺骨を納骨するまでは、この状態で供養をおこないます。
仏式以外の場合では
神式の帰家祭と十日祭
キリスト教
カトリック・プロテスタントともに火葬場から帰って特別な儀式はありません。
自宅に戻った遺骨と遺影を十字架・燭台・花などを飾った台に安置します。
友人葬の初七日法要
初七日法要は、地区及び儀典長により違いがあり、火葬場から戻ってから執りおこなう場合と葬儀・告別式に引き続き執りおこなわれる場合とがありますが、現在は後者のケースが増えています。
初七日法要では、勤行・導師焼香・喪主より順に焼香・お題目三唱がおこなわれます。
火葬場から戻って初七日法要をおこなった場合は、その後に精進落としをします。
還骨回向(還骨勤行)
還骨回向(かんこつえこう)・還骨勤行(かんこつごんぎょう)とは火葬後、
自宅に戻った遺骨を後飾り祭壇に安置して営む法要。
最近では初七日の法要と併せて繰り上げて行うことが多くなっています。
霊璽
霊璽は、神道(しんとう)において仏式の位牌にあたるものとなり、御霊代(みたましろ)ともいわれます。故人の御霊が宿る依代で、最も丁寧に扱わなければならない神聖なものです。霊璽(れいじ)に故人の御霊(みたま)を移して、
家庭でお祀りすることにより、故人や先祖はその家の守護神となり子孫を守るといわれています。
葬儀において仮の霊璽を使った場合は、五十日祭までにきちんとした故人の霊璽をつくり、五十日祭が終わると家庭の祖霊舎(御霊舎・神徒壇・祭壇宮)の中にお祀りします。神道では一般には五十日祭をもって忌明けとなります。
直会
直会とは 感謝の食の儀式を意味します。古く日本では食事を儀式として扱うくらい大切なものと考えてきました。
食べるとは 気持ちを落ち着け神様とご先祖様と心の会話をする時間であり、
また共に食事をする人とは心を通い合わせる重要な意味をもっています。